あえて反IT化することで成功することは可能か?

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日経ビジネス2014年2月17日号特集『昭和な会社が強い』より

『昭和な会社が強い』

感想
「朝9:30まではパソコンの電源がつかない」「メールでCCは禁止」等の極端とも思える実例を交えつつ、昭和方式
の会社が紹介されていたが、それらがうまく機能している理由は以下2点あるように思う。

1つ目は「徹底」していること。組織のやり方やスタンスが明確で末端社員まで浸透しており社員のベクトルが一致していること。一致していれば会社全体として成果につながりやすい。多少のデメリットはメリットでカバーできる。その為には「CCメール禁止」等の極端さもスタンスを理解する為には必要なのかもしれない。

2つ目は「今はまだ昭和方式でもやっていけるから」。零細企業なら昭和方式で何ら問題ないかもしれないが、ある程度の規模であれば、取引先相手も複数居るだろうし、その中で頑なに昭和方式を続ければ、気付かないうちに少しずつ摩擦が生じてくる。今は通用するかもしれないが、IT化が当たり前になってきている中では早かれ遅かれ必要な変化ではないかと思う。

昭和方式は、現時点ではうまく言っている企業はあるものの、長期的に見ればやはり有効期限というものがあるように感じてしまう。
では、そもそもなぜ「IT化の弊害」と言う言葉自体が出てくるのか?
それはドリームアーツ社長山本氏の「安易なITの導入こそが業務効率を悪化させている」という言葉が的を得ているように感じた。「安易」であることが問題で、本質的なメリットがイメージできていないまま導入に踏み切れば、当然メリットが出るようにどう運用すべきなのかも分からない。結果、IT化の影響範囲をコントロールできずに弊害ばかり目につくようになる。

記事の中には、一つの解決策として「部分的昭和回帰すること」があったが、こういった会社にとっては、改めてIT化の意義や目的を再認識してみる事ではないだろうか。

また、今後はITシステムを売る側の責任として、ここまでフォローする重要性が高まってきているように感じる。

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