今日のTOPIC
10兆円前後の市場規模に成長したネット通販だが、手に取ってから購入することの多いファッションやインテリアの取り扱いが広がっていることも成長の一因になっている。
そして現在、商品を自宅で実際に試せるように無料返品サービスが広まりつつある。
キッカケ事例
靴や衣料品の通販サイト「ロコンド」は2011年2月にオープンし、2013年2月期には取扱高30億円と急成長。武器は無料返品受け付け。購入後30日以内なら送料含めて無料で返品を受け付け代金を返す。
ある消費者は、気になった商品を色サイズ違いで4~5足取り寄せて履き比べているという。
ロコンドの成功がきっかけとなってネット通販での無料返品が注目されるようになった。アマゾンジャパンも衣料品で30日以内の無料返品を受け付けているという。
So What?
無料返品自体は以前から、広まってはいないものの存在していたように思う。ただ、企業側に「返品前提で」と
う考えができ30日間も期間をとっていることは今までと大きな違いかと思う。
それによって消費者は「取り寄せてもし良くなかったら返品」と言う考えだけでなく「わざと似た商品を複数取り寄せて一番いいもの以外は返品する」という買い方が可能になった。非常に便利ではあるが、消費者のこのメリットが高まるほど企業にとっては送料等の負担が増え利益率が下がるため、返品可能数制限を設けるなど、何かしらの線引きをして利益を守る仕組みを作る必要はあるだろう。