今日のTOPIC
東京大学の卒業生の進路選択が変わりつつある。官僚や弁護士等の専門職に対する志望に陰りが見え、起業家として活躍するケースが増えている。
SEOコンサルを手掛けるヴォラ―レの高橋飛翔(27)社長は法学部卒。2年生だった2007年に企業。もともと政治家に興味を持っていたが「日本の政治システムでは自分が力を持てるようになるまでは時間がかかり過ぎる」と考え企業に至った。
システム開発を手掛けるエスキュービズムの薮崎社長(34)は東大院卒。「大企業では優秀な人材が、ぎりぎりまで力を発揮できる環境がない」と選んだ理由を話す。
ジャパンベンチャーリサーチの調査によると、ベンチャー社長の出身大学で学生数当たりの数は東大がトップと言う。
東大卒の進路選択変化は国内の若者の仕事観が転換期にあることの象徴かもしれない。
Why?
なぜ東大卒等の優秀な人材が起業を選択するケースが増えているのか?
上記した創業理由を見るとどちらも「今の社会の現状に対して不満があるので自分で実現させたい」という思いが感じられる。自分なりに問題意識に対して果敢に行動している。
それを支えているのはネットの普及による情報量の増加と、安心から自由へ移る若者の欲求の変化ではないだろうか。今後もますます、個人の思いを形にすることが容易にできるような環境が整い、同時に自分自身の実力や他人からの信頼がよりダイレクトに影響力を持つようになってくるだろう。