日経ビジネス09年7月13日号 特集 より
これは面白いです(笑)
【概要】
あなたは新宿駅や渋谷駅などの駅付近で、雑誌を上に掲げて販売している年配の男性を見たことがあるだろうか?見たことはあっても、それほど興味がなかったり、買ってみた人は少ないかもしれない。だが、実はこれが奥深くて面白い。
この雑誌は「ビッグイシュー」という名前で、ホームレスの自立を応援する目的で、1991年にロンドンで創刊、2003年から日本版も発売された。定価300円のうち、160円が販売員の収入となる。東京や京阪神の駅を中心に、150人ほどの販売員がいるという。一人あたりの平均販売数は1日20~25冊。もし1日20冊売って月25日働くとすると、月8万円の計算である。
記事で紹介されていた「下谷さん」という方は、コンスタントに1日40~50冊売りあげるという。そしてその収入で、アパート住まいを獲得しているという。下谷さんは、売るために様々な工夫をしている。
下谷さんがいつもかぶっている帽子のてっぺんには、プロペラがついていて、風が吹くとくるくる回る。常連客は「プロペラさん」と呼ぶらしい。また、販売員には珍しく、連絡先の書かれた名刺を持っていて、携帯電話での予約注文をとったり、通信販売を手掛けているそうだ。
【私見】
下谷さんの例のほかにも、2人のトップセールスマンが紹介されていたが、どれも、独自の販売哲学をもち、売るための工夫を凝らしていた。
正直いうと、「底辺の仕事」というイメージを持っていた自分が恥ずかしくなってしまった。私も就職活動のときに都内の駅でよく見かけたが、あまり気にしていなかった。今後買ってみようと思う。