ゲームも2極化?

日経新聞2013年9月16日


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『ゲームも2極化?』

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バンダイは年内にも家庭用ゲーム機向けに主力ソフト2作品を世界で無料配信する。従来主力だったディスク販売は、スマホゲームアプリの無料配信に押され気味の為、対抗する。今後ソフト販売はゲーム内で課金するスマホ型が主力になりそうだ。

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「イニシャル回収型」(ソフト販売による収益)から「アフター回収型」(ソフト購入後の課金による回収)へ変わりつつある。

そもそも回収の仕方が変われば、企業側の動きもそれに合わせて変わっていく。目的が「いかにソフトを買ってもらうか」から「いかに長期間プレイして課金してもらうか」に変わる為、プロモーションの方向性が大きく変わることになる。ソフト購入後に長期間にわたってユーザを惹きつけ続けられるかということが重要になってくる。

では実際にそのような流れになった時、どのようなソフトが増えていくか? 長期にわたる課金を想定すると、おそらく、“小型”のゲームよりも、“大型”のゲームが増えていくだろう。小型のゲームとは、気軽に簡単に誰でも遊べるようなゲームであり、大型のゲームとはユーザの熟練度やレベルが際限なく上げられたり、楽しみ方やゲームの進め方が決められていないやり込めるゲームのことだ。

大型ゲームが増えた場合、それはターゲット層をゲームヘビーユーザーにより絞っていくことになると思う。それは反面、「家族で楽しむ」や「気軽に楽しむ」等といったゲームは少なくなるかもしれない。多く課金してくれるヘビーユーザと、課金まではあまりしないライトユーザに2極化していくのではないかと思うが、両層をどうバランス良く取り込んでいくかが、ゲーム会社としては重要になってくるかもしれない。

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