東電のスマートメーター仕様案に一石を投じる

日経新聞2012年6月10日

今日のTOPIC

<背景>
・原発事故をキッカケに、政府は太陽光・風力などの再生可能エネルギーの普及を急いでいる。

・だが自然エネルギーは天候に左右されやすいため、需要-供給バランスをより細かく把握する必要性がある。

・そこで電力の効率利用の為にスマートメーター導入(家庭へ設置)が計画されている。

・スマートメーターには通信機能が備わっており、電力使用の需給バランスを把握しやすくなる。

<議論>
・『東電のスマートメーター仕様案』では、TCP/IP規格でなく、電力使用状況のデータ送信も30分間隔。

・東電仕様の「30分ごとにデータ送信」に対して、細かいデータ把握が欠かせないのに「それでは不十分では?1分ごとにすべきでは?」という意見が挙がっている。

・東電のように他社と異なる独自仕様を採用すれば、地域独占しやすくなるという面があるが、
スマートグリッドを実現する上で、仕様の統一化(例えばTCP/IP規格を採用するなど)は大前提という声もある。

<論点>
・東電が(従来通り)地域独占をにらんだ方向性で行くのか、それともスマードグリッドの考え方に則りつつ、新たな方向性を見いだすか。

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