健康食品の不適表示で是正命令を受ける

日経新聞12月29日

こんにちは。
長野では今冬では最高の大雪が降りました
先ほど車の雪下ろしをしてきましたが、15~20センチくらい積っていました。

【概要】

   ヘルスミッション

・農林水産省は18日、通販業者アスカコーポレーション(福岡市)と製造委託先1社に対し、消費者の誤認を招く健康食品を販売したとして、日本農林規格(JAS法)に基づき是正を命じた。
・命令理由は、25商品について、農薬や化学肥料を使わずに育てた有機農産物が原材料の大半を占めると誤認しかけない表示を行ったことが理由。
・09年8月に改善指導を受けた後も販売を続けていた。
・農水省が健康食品の不適表示として扱った案件としては、17億円という売り上げ、26万人という購入者数とも過去最高という。
・農水省によると、アスカ社は健康食品「オーガニックヘルスミッション」シリーズ25商品のうち、5商品は全く有機農産物を使用していないにもかかわらず、有機栽培を想起させる「オーガニック」などと表示。残り20商品についても、使用比率が基準未満だった。

【解釈】
健康食品の不適表示・広告の問題は、何年も前から話題に上り続けている。こういった企業不祥事は、あまりにも多すぎて、取り締まり機関が取り締まりきれていないのが現状である。
私の予想としては、違反を犯しながらビジネスを行っている企業数は、行政に発見(指導など)された件数の10~30倍くらいはあるのではないかと考えている。

最近は「オーガニック」が流行りだが、JAS法によると、一定基準を満たし認定を受けた商品でないと「オーガニック」と表示してはならない。 しかし今の世の中、オーガニックだらけである(笑)

「改善指導」や今回の「命令」に至る件数は非常に多いそうだが、罰則適用は、これらを経て3ステップ目で行われる。これはつまり、「罰則適用までのステップが長いから、直前まで不適表示してでもガンガン儲けようぜ♪」と考える企業が多いことだと思う。 
命令が出た頃から、ようやく改善するケースが多そうだ。
又は、罰則を受けたら、会社名、商品名、自分の名前を変えてまた同じことを繰り返すということもよくあるそうだ。

こんな、ブラックでだまし得な現状があるからこそ、健康食品の不適表示・広告の問題は絶えないのだと思う。

そこで最近JAS法が改正されて、よっぽど悪質な事例については「指導」「命令」を経ないで直接「罰則適用」に至る、いわゆる直罰制度を盛り込んだそうだ。これは正しいと思う。
しかしまだ甘いと私は思う。罰則内容をもっと厳しくし、完全に再起不能になるほどの罰を設定するのが一番だと思う。そうすれば、企業もビビって、そんなリスクは背負えないということで、減ると思う。現状では、「不適表示・広告はローリスクハイリターン」何だと思う。
ではなぜ罰則を重くできてないのか? 
私の仮説だが、法律を決める役人たちの中には、悪質企業社長と裏で知り合いになっている人がいるからかもしれない・・・。

P.S
ちなみにアスカ社のHP見てみたら
「オーガニックヘルスミッション」ではなくて
「ヘルスミッション」と書いてありました^_^;
結構有名ででかい会社みたい。

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