ケンコーコムシンガポールが旋風を巻き起こす!?

日経新聞091027より

久しぶりの更新!

今までは、記事内容に対する「なぜ?」「だから?」という視点が浅いものだったが、
これからはもっと「考えて」書いていこうと思う。
そう思ったのは、最近コツがつかめてきたからである。

日経新聞は、単なる情報収集材料ではなく、
脳みその筋力を鍛える良い材料!!

ということで今日の記事に行ってみまーす☆

【概要】
医薬品通販大手のケンコーコムは、日本の一般用医薬品を販売する通販サイトをシンガポールに開設したと発表した。今年6月の改正薬事法によって、通信販売ができなくなっていた第1類・第2類医薬品を新たな手法で販売する。

【解釈】
ちなみに新たに開設された「ケンコーコムシンガポール」は、本家サイトとほとんど同じであり、まさに「手法を変えただけで、販売内容は同じ」である。
ケンコーコム シンガポール

6月に薬事法が改正された時には、ケンコーコム社長は国に営業の自由を保証した憲法違反だとして提訴している。売り上げの多くがこの法改正によって奪われるわけだから、切実だろう。そして今回、失った売上の源泉を少しでも再開しようと、販売元を改正薬事法範囲外のシンガポールに移して、実質上は今までと同じビジネス行うということだろう。

ケンコーコムにとっては精一杯の策だろう。
消費者にとっては、流通コストが上乗せされる分、多少高くなるだろうけど、それでも日本では禁止された第1類・第2類医薬品を買うことができる。
ライバル企業にとっては、このビジネス手法が定着していけば、販売元を海外に移して日本の法律をかいくぐってビジネスを行う企業が増えるだろう。ただ、これが進むと、ブラックな企業も増えそうな予感である。

実は、現時点でこのようなビジネスを行っているところがすでにある。
バイアグラである。今まで日陰で行われてきたビジネス手法が、ケンコーコムシンガポールによって公になっていくかもしれない。

【お勉強】
2009年6月1日改正薬事法
副作用リスクに応じて一般用医薬品が第1類~第3類に分けられ、通販では第3類のみとなった。店舗販売では、「登録販売者」をおけば第1類・第2類医薬品の販売も認められる。

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