コンサルレポ第13回 パラダイム転換期におけるマネジメント

※このカテゴリ「コンサルレポート」は、某外資系経営コンサル会社幹部の方から教わった内容をまとめたものです。主に「組織」に関するテーマで書いています。
詳しくはこちら→「第0回 コンサルレポはじめました。」

第13回パラダイム転換期におけるマネジメント

●(前回の記事に続き、)パラダイムの転換期(ヘビで言う脱皮の時期)にはどんなマネジメントが必要なのか?
「起業期」→「成長期」のパラダイムシフトには、次の4つの取り組みが必要。

①まず「パラダイム(物の見方)」を変える。(これが一番大事!)
その順番は、
 1.社長 (社長の頭の中を脱皮させて、行動も変えていく)
   ↓ 
 2.幹部 (社長-幹部の対話によって、幹部にも伝えていく)
   ↓
 3.社員 (幹部-社員の対話作業をグループ別に何度も何度も開く)

このように、意識改革は、ボトムアップではなくトップダウンで社長から変わっていく必要がある。でなければ変わらない。

②中間管理職を新たに形成する
 ・採用
 ・役割と責任権限を決める
→それに伴い社長の役割も見直す(権限委譲、時間配分、コーチングで指示)
「何はやらないか」も大事→でもこの“我慢”ができない社長が多い(笑)
 ・評価制度を決める
(これだけだと不十分なので次も必要) 
・トレーニング(英語と)
    ・社長-中間管理職の情報共有

③組織変革
 ・事業部制にする
 ・人事制度変える など

 →ここで企業変革の推進チームを作る。(構成メンバーは経営企画の人+人材開発の人+組織開発の人、それと社内コミュニケーション)

④業務の標準化
今まで社員の裁量に任せていた部分を、できるところはマニュアル化するなど。

以上①~④のうち、①②が非常に重要でまずやるべきで、③④は後回しでもいい。

※こうやって組織のパラダイムを変えていくが、それにはものすごいパワーと時間が必要。(先生の経験では、90人くらいの組織でも半年はかかる)