日経新聞2月18日
【概要】
ユニクロは17日、新しいジーンズブランド「UJ」を発表した。すでに一部は発売済み。
ジーンズの新商品発売は年2回程度が一般的だが、「UJ」では毎月(6倍になる)発売することになる。
まず4月初めまでに男女合計で54種類のジーンズを売り出す。その後も夏までは毎月5~7種の新商品を発売し続ける。
主な商品の価格は1990、2990、3990円の3種。
【解釈】
なぜこれほど早いペースで商品開発、販売を繰り返すのか?
それはおそらく、カジュアル衣料業界において成功している企業が、何をやっているかを分析し、成功要因の一つが、多品種少量販売を頻繁にくりかえすことだからではないだろうか。
たとえば、H&Mだったか、ZARAだったかわすれたが、これらの欧米企業の年間商品数は、ユニクロと比べて10倍も100倍も多かった気がする。
それだけ頻繁に新商品を開発できるだけの優秀なメンバー(デザイナー)がそろっていることもキモだと思うが、これだけ頻繁に店の商品を入れ替えると、顧客にとっては多くの商品が「今だけ」「少ないから他の人とかぶらない」ということになる。これは魅力である。なおかつH&Mなどは安いので、消費意欲旺盛な若者に好まれる。
ユニクロも、この姿勢を見習いつつ、早いサイクルでの多品種少量販売ができる体制が整ってきたので、「UJ」ブランドは毎月新商品販売を始めるのだろう。
【問題】
・数年前(1~5年)と比べて、デザイナーの数はどのくらい増加していると予想させるか?
・ユニクロの「UJ」ブランドや一部の欧米企業のように、「早いペースで多品種少量開発&販売」を実現するためには、大きく分けて何が必要か?