シニアが高機能携帯を使いこなし始めた

日経新聞11月20日

こんにちは。
ずいぶん寒くなってきましたね。長野ではこの前、少しだけ雪降りました。

今回の記事は高齢者層のケータイ利用についてです。

【概要】
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・デコメや付属カメラを活用したり、携帯電話を多様に使うシニアが増えてきている。
・シニアというと、カンタン操作で通話中心というイメージが強いが、より高機能の機種を使う動きが広まってきた。
・調査会社ジー・エフの調査によると、60歳代で携帯電話メールを「よく使う」「たまに使う」と答えた人は66%に達した。

(事例)
神奈川県に住む新井さん(62)は、シニア向けで使いやすさ重視のドコモ「らくらくホン」を使用していたが、高機能の機種に買い換えた。理由は、「付属カメラの機能に満足できなかったから」だという。 携帯のカメラでは、自作の料理や家族の写真を撮ったり、店先で商品の写真を備忘録代わりに撮っておいて、家に戻って詳細を調べることに使うという。


【解釈】

従来、シニア層には、カンタンシンプルな携帯が売れると考えられてきた。しかし、カンタン携帯から高機能携帯に買い替えるシニアが増えてきたという。60歳代でメールを使う人が66%もいるというデータには驚いた。(このデータがどのような調査でから出てきたのかは不明だが、ここでは公正は調査だとする)

若者のほうが活発で消費意欲も高いため、携帯に対する≪認知→興味→欲望→記憶→購入≫の流れ(AIDMAモデル)は早い。
しかし今まで多くのシニアが、携帯に対する「興味」を持てなかったため、≪認知→興味→欲望→記憶→購入≫の流れは、若者よりもワンテンポ遅かったのだと思う。

今まで携帯が若者中心に売れて、シニアにあまり売れなかった理由は、おそらく携帯の操作が難しいからではなく、興味欲望が湧いてくるのがゆっくりだからだと思う。

では、ここから携帯販売会社がしなければならないことは何だろうか?
多くの携帯が発売され、シニアの多くが携帯をもつようになると、当然、顧客(シニア層)は携帯に関して「ワガママ」になってくる。つまり「あれがいい、これがいい、それはいらない」と言うようになってくる。 
このように顧客ニーズが細分化されていく中で、どうすれば顧客の「ワガママ」に応えられるビジネスができるか、それが携帯販売会社の考えるべきことだろう。

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