就業体験型学生派遣『ワークプレイスメント』はどれだけ普及するのか?

日経新聞2012年12月12日


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『ワークプレイスメント』
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大学生に中小中堅企業で3カ月ほど有給で働ける場を提供する産学の取り組みが動き出した。
エイチ・アイ・エスの澤田会長ら企業経営者が中心となり「就職を機に世界を人生を考えるためのワークプレイスメント推進協議会」を旗揚げした。
「ワークプレイスメント」という就業体験型学生派遣の普及を目指す。

「短期アルバイトや無償のインターンシップでは経験できない就業体験ができる」とのことで、2015年3月末までに
1万社へ3万人の派遣を目指す。

So What?
この3ヶ月間、学生は社会人同様、ほぼ終日働くのだろうか?働く時間帯まで同じであれば、心身の疲労も含めてそれ自体がリアルな体験となりしげきになるだろうが、それだけの時間をどう確保するのだろうか?
また、もし自分が学生の立場なら、インターンシップ自体何度も経験するわけではないので、あえてワークプレイスメントを選択する意義が理解できなければ、参加しないだろう。

「バイトや無償のインターンとは違う経験が」とはいうものの、どんな違いがあるのかが明確に分からなければ、短期間に数社を経験できそうなインターンを選択する学生も多そうだ。

対象企業が中堅・中小企業とあるが、大企業でないならば、余裕を持って学生を受け入れられる企業は限られてくる。しかも無償のインターンではなく、3カ月有給で面倒を見るとなると、簡単に受け入れるわけにはいかない。
就職面接に近いそれなりの専攻をする必要がありそうだ。

だが、学生にとっては、その企業側の真剣な面接から始まり、実業務を行い給料をもらい、そして期間終了(=退職)という一連の流れをより現実に近い形で体験できることが、魅力かもしれない。

ただ、その分派遣人数を増やすためにはそれなりの工夫が必要だろう。

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