サッポロ・明治・ポッカ提携

日経新聞090812 より

【概要】
ビール大手の札幌ホールディングスは、飲料大手のポッカコーポレーションと資本業務提携する。また、サッポロは、ポッカに2割出資している明治ホールディングスと、3社連合を形成し、商品の相互供給や開発などで協力し、内外市場を共同開拓する方針。

【私見】
先日、キリンとサントリーが統合するというニュースがあったが、同じ動きが食品業界でも起こり、再編が加速しているようだ。大手同士が提携することで、競合大手と、明らかな差をつけて引き離し、国内トップのポジションを確立する。それによって国内市場を余裕で攻略し、さらなる成長のために海外へ勝負をかけるのだろう。 (導入→成長→成熟→衰退)のライフサイクルでいうと、食品業界の国内市場が、あきらかに成熟期になり、おそらくその末期くらいにいるために、大手同士の統合という選択肢が出てきたのだろう。  ただ、世界的にみると、国内大手が統合して巨大企業になったとしても、海外市場に目を向ければ、さらに大きな企業はたくさんあるため、当然、統合したからと言って楽になるわけではないだろう。 海外に出ることは、さらに大きな戦いに挑むということだ。

【Trivia】
資本・業務提携
資本・業務提携は、資本提携と業務提携を同時に行うもの。業務提携とは、企業同士が、「開発」や「営業」などの企業活動における各段階、またはその複数において、協力し合うこと。資本提携は、出資関係にあり、出資し合うことで利益面で相乗効果をだせる。一般的には持ち株比率10%弱であり、互いに干渉せず、独立した関係を保つ。

M&Aの成功率
アクセンチュア程社長によると、M&Aの成功率は、2~3割程度で規模を追い求める案件は失敗しやすいという。業界再編型よりも、能力獲得型のほうが効果が高いという。たとえば、ノキアやP&Gは、魅力的な製品をもつ企業を買収することで成長してきた。

クリック献金
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