今日のTOPIC
街頭のポスター等をスマホのカメラで撮影すると、道案内や商品情報を収集できるサービスが多様化している。従来用いられていたバーコードは不要になりポスターや自動販売機に書かれた絵柄、風景等を撮るだけで道案内情報が画面に映し出される機能もある。
例えば水族館運営のサンシャインシティは集客策として、水族館への経路を案内するアプリ「ペンギンナビ」を用いる。アプリのカメラを起動すると、画面に映し出された風景に仮想のペンギンが登場する。よちよち歩きながら水族館への道案内をし、到着する前から水族館気分を味わえるという。
So What?
技術的な変化としては、カメラを通じて情報を得る媒体が、バーコードに縛られなくなった、ということが言える。中でも「風景を読み取り、風景に応じた情報を提供する」という点は非常に応用範囲が広く興味深い。
例えば、GPSとスマホの所在把握機能と、グーグルの開発しているメガネ型情報端末を組み合わせれば、町を歩いていて、知り合いが自分の近くにいるかどうかを知ることができるし、親が子供の通学時の所在確認に利用することもできる。鬱陶しく感じるこもいるだろうが、不穏な動きがあればその場で親から電話をして確認することもできる。
また、企業にとっては、展示会場等で自社員が数名いて営業活動等している場合、お互いの位置を視覚的にすぐ把握して距離感覚を調整すれば、活動の効率化をすることができるだろう。
技術進化が日進月歩の今現在、工夫や応用よりも技術が先行して次々登場している。だからこそ、アイデア次第で応用の幅はかなり広げられる。企業にとっては、技術を元にイメージをふくらまして何に使えるかをどれだけ考えられるかが重要になってきているだろう。